RaspberryPi4には、3で使っていたSDカードを援用していたので、QtCreatorをどうインストールしたか忘れていた。ときどき、さらのSDカードを使って、Qtを入れようとしたが、ことごとく失敗した。
今回、4号機の、電源配線をミスして、ラズパイそのものやIMU、無線ユニットなどを全て壊してしまった。数万円の損をした。色々考えた末、期待の乗せるラズパイを5にすることにした。グラフィックユーザーインターフェイスは、QtをあきらめてJAVAにしようかとも思った。JAVAは、よほど使い慣れている。だが、期待の基本システムはすべてC++で書いていて、メインのシステムはそのライブラリになっている。JAVAからC++のライブラリを呼び出すのはとてもとても面倒くさい。やはり、Qtでなければならないと、最新のQtをソースからコンパイルして、言い訳できないようにしようと考えた。
参考にするサイトは、かかっこさんの
https://note.com/bsoft/n/nadcad4db7454 Qt開発環境をソースコードからビルド(ラズパイ5)
にした。参考といういよりも、これそのものを実行すれば良いと判断した。QtWebEngineは、コンパイルに一週間かかるということなので、当然スキップなど、6のサンプルなど省略できるものは省いた。
このサイト通り行かなかったところだけは以下に示しておく。
(1)qt-everywhere-src-6.7.0.tar.xzは、なぜか消えていた。ので、qt-everywhere-src-6.9.1.tar.xzという、この時点で最新のものにした。サンプル絡みでエラーが出たので、それを排除してコンパイルした。
(2)qt-creator-opensource-src-13.0.0.tar.gzをダウンロードして、コンパイルしていたら、createという関数のリターン値が不整合というエラーで止まってしまった。細かいことなので、大きなところは間違っていないようだったが、コンパイルできなければ話にならない。6のバージョンを最新のものにしたからだと思った。だから少し古いものを入れ直そうかと、一瞬思ったが、あのコンパイル時間の長さをもう一度体験する気にならなかったので、creatorの方を最新のqt-creator-opensource-src-17.0.0.tar.gzにした。これでうまくコンパイルがしのげた。
(3)これが最も重要なものかもしれない。いざ全て整って、プロジェクトを作成しようとしたとき、非Qtのプロジェクトは難なく作成して、実行できたが、WidgetのGUIプロジェクトを作成しようとしたら、キットが見つかりませんというエラーになった。このエラーには何度も出会って、インストールを諦めた経緯がある。今回は、先の参考サイトを基本的になぞってきたので、そうかんたんには諦めるわけには行かなかった。色々やった結果、Qtのバージョン設定をやったら、解決した。
設定は、まず、編集のPrfferenceから、キットの設定画面を開く。Qtバージョンのタブで、追加をクリック。ここでは、Qt5とQt6の2つのバージョンが使えるようになっているので、それぞれを追加する。追加の仕方は、追加のボタンを押すとファイルの選択になるので、Qtがインストールされているフォルダにある、binフォルダのqmakeを選択すると、そのバージョンが追加される。追加した後に、キットのタブで、Qtバージョンのドロップダウンリストに、それぞれのバージョンが選択できるようになるので、必要なバージョンを選べばよい。これで、キットがないというエラーは消えた。
0 件のコメント:
コメントを投稿